自宅で睡眠脳波検査できます

2023年10月26日

自分の睡眠パターンを知る

睡眠中、自分がどのように眠っているのか知りたいと思ったことはありますか？

これまで自分の睡眠状況は、主観、体感以外に計ることができませんでした。
もちろん、大掛かりな脳波測定装置、カメラ設備などを備えた入院施設で
特別な環境で「検査」することは可能でした。

近年、生体情報をデータ収集する技術がすすんだことによって
スマートウォッチ等生体情報の測定機器が進化しています。
そして睡眠をターゲットにした脳波測定機器も簡便化、小型化され
私たちが自宅で利用できるまでになりました。

例えばこちらのデバイス「S'UIMIN（すいみん）」をご紹介しましょう。

S'UIMIN（すいみん）とは？

S'UIMINは、脳波睡眠測定検査、といえます。

上の写真のように、脳波測定の使い捨て電極を額に3か所、耳の後ろに2か所テープで貼るようにすでになっています。
この電極は柔らかくて痛みや不快感はほぼ感じません（個人差あり）。
この電極と、手のひらサイズの測定デバイス（写真の濃い紫の装置）をつなげて、2晩（または5晩）睡眠中の脳波をデバイスが勝手に測定します。

2晩とは、連続しなくてもOK。
例えば平日と休日で測定も可能です。

自宅にセットが配送され、2晩測定後は専用箱でコンビニに持参、宅配へ。
10日ほどで睡眠中の脳波解析レポートがあがってきます。

脳波睡眠測定のおすすめポイント

脳波をみる睡眠検査では、自分では自覚しにくい
「睡眠の深さ」
「睡眠障害を疑う材料」
などを詳しく確認することができます。

例えば、自分では「よく眠れていない気がする、、、」と自覚的主観がある女性が脳波睡眠測定をしてみたところ、
なんと脳波測定では、きれいな睡眠フェーズでした。

自覚的睡眠の主観と、脳の状況とにギャップがあったわけです。
この方は、この計測結果によって、自身のねむりに少し自信を持ち
それが日中の活動に少しずつ影響して活動と睡眠のバランス（リズム）がよりよい状態になりました。

ノンレム睡眠に3相ある？

この図をご覧ください。

SUIMIN脳波測定すると、詳細な脳波レポート解析がきます。

脳波の状態が時間と共に、覚醒しているか、レム睡眠か、ノンレム睡眠か、わかるようになっています。
さらに、ノンレム睡眠も3つの相がレポートされますので、脳波上、自分の脳が何時ごろ（睡眠中）深い睡眠とされる脳波の状態になっているか、視覚で理解できます。

※参考までに脳波の状態は以下のようになります。

WK（覚醒）
・脳波上「目が覚めている」状態
・睡眠中には、本人の記憶に残らないような短い覚醒が認められる場合があります。

REM（レム睡眠）
・レム睡眠は鮮明な夢を見る睡眠で、全身の筋肉が弛緩します（レム睡眠中に金縛りになりやすいのはこのため）
・レム睡眠中、脳血流量の増加が近年研究で分かっており重要な睡眠として見直されるようになってきました、ノンレム睡眠よりも脳は活動しているのは確かですが浅い睡眠と軽視するべきではないでしょう。

N1（浅いノンレム睡眠）
・「うとうとしている」ような感覚に近い睡眠です
・N1と覚醒を繰り返す時間帯は、自覚的には眠れている感覚が少ないかもしれません。

N2（中間の深さのノンレム睡眠）
・N1よりも安定したノンレム睡眠です。

N3（最も深いノンレム睡眠）
・徐波睡眠（Slow Wave Sleep）と呼ばれる睡眠で熟眠感と関連があり、心身の健康のために重要と考えられています。
・N3では成長ホルモンの分泌が盛んになります、成長ホルモンは細胞や肌などの修復、ストレス解消、老化の抑制、子供の体の成長等に重要です。